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Route 52 - Steve Reynolds

01-17,2015

route52-full.jpg

"Route 52" Steve Reynolds - 2009

Steve Reynoldsといえば"Magic"誌でのコラムが有名かと思われます。"Magic"誌に掲載された作品のうちいくつかはこの冊子にも収録されていて、本作では11作のカードマジックが収録されています。
Edward Marlo、Brother John Hammanの名前が良く出てくるので彼らの影響が大きいようです。
収録されている作品については、エースアセンブリ、ビジター、サインドカード、トラベラーズなど比較的メジャーなプロットや名作のバリエーションが多いです。
作風としては、シンプルでより易しく演じられるようにアレンジされているように思います。特別ノーギャフをウリにした作品集というわけではないですが、いずれの手順もレギュラーカードで実演可能です。(例外的にカラーチェンジデックで色違いのカードを複数枚使用)


・Finally Final Aces
Brother John HammanのFinal Acesをノーギミックで難しい技法を使いことなく即席で演じられる手順。
悪い手順ではないのですが、いまひとつぱっとしない印象。

・Un-Signed Card
Brother John HammanのThe Signed Cardのバリエーション。
バリエーションではあるけれど、名前の通りもはや別のマジックと言えるぐらい単純化した手順。
例のスイッチを使わないなど、1ページ半ほどにわたって創作の経緯が書かれている。
正直マニアが見て不思議な手順というではないし、元々の面白味を削いでいる気もするけれど、アプローチとしてはなかなか面白い。

・Mr. Fogg Tracked Down
トラベラーズ現象。
Vernonの原案における工夫の余地をDarwin OrtizやTom Stoneが発表しており、解説冒頭で2人の理論を引用している。この手順は彼らの理論に対するSteve Reynoldsの回答といったような作品。
Tom StoneのMr.Foggはなかなかにハードな手順であるが、この手順は易しく演じることができ、パームは1回(もしくはゼロ)のみで現象が達成できる。


全体的にマニアが不思議がる手順ではないですが、個々のアプローチはマニアックな印象の作品集です。
個人的に作品自体は少し物足りず、演じてみたいと思わされる作品集ではなかったです。演者の負担は少ない手順が多いのですが、全体的にパンチが弱い印象を受けます。
各作品における狙いであったり、創作の経緯についてはしっかり書かれているのでそうした部分は興味深く読むことができました。
クレジットも詳細で写真も多く読みやすいため、作品の好みは別としてマジックの解説本しては優れていると思いました。
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Super Magic - Paul Harris

01-10,2015

supermagi-full.jpg
“Super Magic” Paul Harris - 1977
Paul Harrisによる名著。
カードマジックを中心とした20作が収録されており、一部J.C. WagnerらPaul Harris以外の作品も紹介されています。
収録されている作品ついてはRe-set、Ultimate Rip-Off、Grasshopper、Las Vegas Splitなど、現在でも多くのバリエーションが作られている名作が並びます。


Harrisの作品についてはDVD"Stars of Magic"シリーズである程度抑えていて、 Harris以降に他のマジシャンによって発表されたバリエ―ションにも触れきました。そうした状況で改めてこの本を読んだので、さすがにそこまで新しさを感じることはできなかったのですが、それでも個々の作品の質には唸らされました。
月並みですが40年近くも前の作品集とは思えません。「あぁ時代を変えた人なんだなぁ」とつくづく思わされます。
従来のプロットにとらわれない型破りで鮮やかな現象は実に魅力的です。
また現象、演出が素敵なのはもちろんですが、それを達成するための方法もすっきりしていて優秀だと気づかされます。現象そのものは風変わりであっても、方法は無理がなく準備が必要な作品も少ないように思います。


収録作品からこの本で初めて読んだ作品2作を取り上げます
・The Ace Trap
デックに戻した3枚のAが、テーブルに残したリーダーAの元に集まるいわゆるフォアエース、アセンブリプロット。
カードをネズミ捕りならぬ、A捕りに見立ててエースを捕まえるという演出。
多少気になる部分はあるものの、うまく構成された手順で何となくJohn Bannnonっぽいと思ったりしました。

・The Library Card
カードを選ばせてサインをさせてデックに戻す。観客に1冊の本を渡して持ってもらう。
デックをリフルすると折りたたまれたページが1枚デックから飛び出す。
そのページが観客に持っている本から消えたことを確認するためにそのページを広げてもらうとサインドカードが出てくる。
まさに真骨頂という感じのプロットと、ダイレクトな解決法です。


読んでいて気になった部分としては、全体的にクレジットの明記がもう少し明確だと良かったかなと思いました。
ここはこの人のアイディアというのは書かれていますが、細かな記載はありません。
例えば、原案について触れられているRe-setについてもBrother John Hammanの名前は挙げられていましたがThe Undergraund Transpositionの名前が出てなかったりと原案がたどりづらいかなと思いました。
そもそもHarrisの場合プロット自体が新しいものも多いのも事実なのですが。
それぞれの手順の解説については挿絵も充実していてサクサク読むことができます。


改めてユニークな作品群に触れることができてなかなか充実した一冊でした。
この作品集に収録されている作品以外にもInterlaced Vanish、Twilight、The Bizarre Twistなどの傑作がまだまだあるのがHarrisの恐ろしいところです……
今一度 Pau lHarrisの凄さを再認識できたので全集"Art of astonishment"もいずれ集めて読みたいと思います。



積読を解消するためにブログ始めたのに積読が増えそうなオチになってしまった!
これでいいのか?!

はじめに

01-10,2015

手品オタクを続けているうちに、中途半端に読みかけの本が我ながらあきれるほど溜まってしまいました。
そして読むべき本が自分の本棚に何冊もあるのにも関わらず、新しい資料を求め続ける様はもはや何かの病気ではないかと時々思います。
こうしたひどいサイクルを解消すべくブログを更新することにしました。
主に洋書を中心とした奇術書のレビューになるかと思います。
一か月に2~3記事ぐらいのペースで更新しようかと考えています。
「買った本はちゃんと読む」というよく考えれば当たり前のことを目標にしたブログです。
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