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Handsome Jack, etc. - John Lovick and Handsome Jack

11-16,2018

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"Handsome Jack, etc." John Lovick and Handsome Jack - 2016

John LovickとLovickに非常によく似たマジシャンHandsome Jackによる作品集。
基本的にHandsome Jackが本文の解説を進めて、注釈でJohn Lovickがツッコミをいれながら、クレジットや創作の背景を語るというスタイルです。

注釈:「こいつは歴史については何にも知らない男で、そういった細かいことを気にする奴じゃない。ここで扱うボトルプロダクションは、Bob Readによって有名になったもので~」

といった調子です。

パーラー規模で演じることを想定された作品が中心ですが、ほとんどの作品はクロースアップでも演じることができます。
カードを使った作品が中心ですが、スケッチブック、お札、本、手錠などバラエティに富んだ素材が出てきます。
Handsome Jackというユニークな人物によって演じられる、個性的な演出の作品が特長です。とにかく面白い演出の作品が続くので笑いながら楽しく読めます。

The Handsome Jack Lotto
マコミカルデックの改案。手法についてはほぼ原案通りですが見せ方が見事。
マコミカルデックにおける舞台上の観客だけが置いてけぼりになる感じをうまく解消しつつ、マコミカルデック本来の面白さもしっかり残した傑作です。
また、LOTO形式のマジックのおける、観客が外れを引くのはバッドエンドだけど、観客が当たりを引いてしまうと何か賞品をあげなくてはいけないというジレンマもユニークな演出で解決している点も面白いです。
演出がすべての改案のため、演出について細かいことは書けませんが演じる人をだいぶ選びます。ただ、応用の幅も広く非常に参考になる考え方です。

They Say It's Your Birthday
Martin Lewisの“Cardiographic”の改案。
ページを開いた瞬間に笑える斬新な解説があります。

Handsome in Love
女優との恋愛エピソード(完全にストーカー行為)を語りながらカードの予言トリックを成功させ、愛は本物だったんだと歓喜するマジック。

My Dream of Mind Reading
単品販売もされているBob Hummerの”Mindreader's Dream”の改案。
Joshua Jayによる本手順の改案”Out of Sight”はあの1枚を見せれることに感心したのですが、そもそもLovickの原案は観客に同様の印象を与えるための心理的な策略が用いられており、あえてそこから先に進まなかったのではと思ったりしました。

Eyes Wide Shut
観客の女性の胸元に挟んだカードが消えて、演者のズボンのチャックの中から出現します。
消失部分はPalm OffやPoint of Departureの手法が元になっています。この種のトリックであれば絶対に観客の目に触れてはならない部分があるのですが、そこをあえて見せる(見えてもかまわない)箇所があり、この策略が考えたこともない発想で大変刺激的でした。


収録されている2つのコラムも読み応えがあります。

1つ目は“Persona”と”Character” の違いの話から始まり、“Persona”を構成する要素などに関するお話。
著名なマジシャンに”Persona” ”Effect” ”Presentation” “Method”のカードを渡し、自身の優先順位を決めてもらったという結果がなかなか面白かったです。
私は、David CopperfieldやDerek DelGaudioなどと同じグループでした。
1)Effect 2)Presentation 3)Method 4)Persona

2つ目は”Scripting”に関するコラムです。Scripting Magicでの”Scripting”の定義を紹介し、”Scripting”について勘違いされやすい点や、具体的なブラッシュアップ方法などが書かれています。
また、「常に新鮮で自然な演技をしたいからあえてScriptingはしない」といった意見に対する批判がなかなか辛口で痛快。


全体を通して実用性については、Handsome Jackというキャラクターに依存した演出が多い為、そっくりそのままレパートリーに加わるものはあまり多くないとは思います。ただ、一流のプロが長年実演してきたレパートリーの解説であり、磨き抜かれた作品が並んでいます。
また、いろんな画家や漫画家のパロディのイラストも満載で眺めているだけでも楽しい1冊です。


マジックマーケット2018出展情報

08-01,2018

2018年8月18日に開催されるマジックマーケットに出展します。
ブース番号C3「テジナのハナシ」です。
マジックマーケット2018の公式HP(http://www.tozakiweb.com/magicmarket2018)

今回は2冊のレクチャーノートを持ち込みます。
お時間があれば是非お立ち寄りください。
というわけで冊子の紹介です。



「Left-Handed Card Magic」
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※マジックマーケット2015にてブースMagicaとして出品した冊子の復刻版です。
以下の紹介文は当時書いたこちらより転記しています。

「左利きのカードマジック」というこんな機会でないととても出せないニッチな作品集です。
技法の章、手順の章、ボーナスという構成で、レギュラーデックひと組で演じることができます。
なお、解説はすべて左利き書かれています。

技法の章では2つ解説しています。
一つ目はGuy HollingworthのOptical Alignment Moveや、野島伸幸さんのC3のようなサンドイッチ状態でのカラーチェンジです。
左利きの人はインデックスが見えないことが原因で、こうしたタイプの変化技法を綺麗にできないことが結構あります。
この技法はインデックスをはっきり示すことができるため、効果を損なうことなく演じることができるのが特徴です。
二つ目の技法はパケットをリバーススプレッドでカードを用いた技法です。地味ですが上手くはまるとなかなか有用です。

手順はホフジンザープロブレム、オイルアンドウォーター、変則的なコレクターの3手順です。
技法の章で解説した技法を用いつつ、左利きの特徴を利用した手順の解説です。
左利きでないとそもそも成り立たない手順もあります。

ボーナスの章では特徴的なディスプレイで行なうエースアセンブリと、バーノンのトライアンフのアイディアを載せています。
これらについては利き腕に関係なく演じることができます。

【3年前に出した初版との主な相違点】
・残念な日本語をそれなりに修正
・表紙のデザイン変更
・ボーナスのトライアンフのコントロールと最後の部分の別ハンドリング追加
・オイルアンドウォーターの1段目カット(本人がやらない上、目新しさも左利きの強みも使ってないので)
・技法の名称変更:MS FAN Change→MS Change



「SCREWBALL」※新刊
スクリーンショット

レギュラーデックで演じることのできるカードマジック集です。
テーマ毎にいくつか章立てをしていますが、前作のような一貫したテーマは特にありません。
序盤は大人しい感じでスタートしますが、どうかしてるのもいろいろと収録したので、なかなか読み応えはあると思います。

第一章〜ナチュラルブレイクを使って〜
ここ最近凝っているナチュラルブレイクを使ったアレコレです。

Cut to Aces
不意を突いた現象が特徴のエースプロダクションです。

Fountain Aces
いわゆるFour Burglars(Four Robbers)のバリエーションです。
手順構成はマルローが近いものを発表していますが、テーブル上で進行するので原案と違った印象になっているかと思います。

Special Deck with Aces
Alex Elmsleyの”All Back with Aces”に影響されて考えました。過去にもいくつかのバリエーションが発表されていますが、なかなか変わった手順構成になっているかと思います。

第二章 〜オムニバス〜
All Backs Routine
カード当てを取り入れたオールバックの私なりの手順です。
このバリエーションに多く見られる、「レギュラーデック⇨選ばせる⇨ダブルバックデックに変化⇨レギュラーデックに戻る⇨当てる」という構成ではなく、「ダブルバックデック⇨選ばせる⇨レギュラーデックに変化⇨当てる」という構成になっているのが珍しいかと。

Gaffless Appearing & Vanish
上田勇氏原案のAとKを使ったユニークな交換現象です。原案の手順をなぞろうとしたところ必要なギミックがなかったので、レギュラーで手順を構成しました。原案と比較してカードの位置関係の説得力の弱さもあるのですが、レギュラーで出来る手順としてこれはこれでアリかと判断しています。

Nest Sand
ひねくれたサンドイッチイフェクトです。

幕間
無駄技法3種
マニアをことごとく引っ掛けたディセプティプさを持っていますが、全然使い道のない技法を3つ紹介します。
名前を書くとネタバレになるので割愛。

Is Your Character ……
アキネイターを題材にしたあまり不思議ではないカード当て。

第三章 〜水と油と泥沼〜
Idea
比較的珍しい4x4ノーエキストラでのカラーチェンジ的な手法を紹介します。
変化の直後にエンドクリーンな状態になるのも特徴。

Oil & Water Routine
8枚のカードで分離現象を見せた後に、デック全体の分離を行う手順です。中盤にマニア受けするアクセントを入れてます。時間を置くと分離するいう演出にいかに徹底して進行するかという私なりの回答でもあります。

Sympathetic Oil & Water
水油のタイトルが付いているものの、もはや水油ですらない魔作です。

O'Henry Four Acesのハナシ

10-01,2017

ご無沙汰しております。

最近手物の資料にあるO'Henry Four Acesの作品をまとめて読みまして、メモがてら記事にして紹介してみようかと思い立った次第です。
手元に資料のある手順をまとめただけなので、このプロットを研究するにあたり目を通しておくべき作品をスルーしているかもしれません。
なお作品をリストアップした際は、「松田道弘のオリジナル・カードマジック」での参考文献のリストやDenis Behrのサイトを活用しました。

O’Henry Four Acesに関して少しだけ。
このブログをご覧いただいている方は、当然ご存知かと思いますが、4エースアセンブリのひとつのテーマです。
エースが1枚ずつリーダーパケットに移動した後、最後のエースが消えてリーダーパケットに移動すると思いきや、エースが消えると思われていた別のパケットに集まるというプロットです。
原案はRoger Smithが発表した”Slow Motion Ace Switch-a-roo”とされています。
O'Henry Four Acesの名で発表したのはパクリの達人Frank Garciaで(私の言葉ではない)、以後この呼び名が一般的になっています。
Darwin Ortizが発表したパリエーション”Hitchcock Aces”なども印象的なタイトルで、そちらを元にしてタイトルを付けた改案も結構見かけます。
このあたりは、松田道弘さんの「松田道弘のオリジナル・カードマジック」や、こちらのサイトで詳しく書かれているので私はこの辺りで控えておきます。



※Jazz AcesでO’Henryエンディングのある作品もありますが、別枠だと思ったので今回はJazz Acesのバリエーションは除外しました。

J.C. Wagner “The Assembly”
出典:The Commercial Magic of J.C. Wagner(1987)
表面上はさほど複雑さは感じないが、裏側ではいろいろなアイディアを詰め込んだ手順で読んでいて楽しい。
1段目のPeter Kaneのアイディアを使った見せ方が非常に巧妙。
Vernonのモンテムーブを使った2段目がやや強引ではないかと思う。ただエースアセンブリでこの技法を使用している例を知らないのでそういった意味では面白い。
手順とは関係ないが、解説が映画”スティング”っぽい。

Darwin Ortiz “Hitchcock Aces”
出典:Darwin Ortiz at the Card Table(1988)、
最後にリーダーパケットから4枚の絵札が出てくるエンディング。
ハンドリングも今見直しても完成度の高い手順だと思う。
小技の効いた1段目が個人的にお気に入り。

Larry Jennings “Red Rover Aces”
出典:The Cartwright(1988)
やや特殊なスイッチを使った良くも悪くもJenningsらしい実験作。
最初から最後までパケット同士が接触しすぎており、アセンブリ現象の解決方法としてあまり良くないように思う。
この手順で中心となる技法については面白い動きをする技法なので、何か有用な使い方がありそうではある。

Allan Ackerman “A Bag of O'Henry”
出典:Las Vegas Kardma(1994)
最後には全てのパケットが4 of a kindsのになる豪華なクライマックス。
リーダーパケットをスイッチする流れが巧妙。
途中までは各パケットがばらばらであることが何気なく示されてるのが上手いが、クライマックスはフォールスカウントを使わないで見せたい。
Ackerman自身の改案でロイアルフラッシュの出現を絡めたA Bag of O'Henrys - Re-bagged(「Al Cardpone」収録)という作品もあるようだが、未確認。

James Swain “Superbowl Aces”
出典:Miracles with Card(1996)
アメフトをテーマにした作品。演出に関してはルールを知らないのでのでよくわからない。
骨組みは原案ベースでバーノントランスファーの使い方と、ややフラリッシュっぽい扱いが特徴。
この手順と直接的には関係ないが、O'Henry AcesのプロットはMike Schwartzによる考案であり、最初に発表した人物がRoger Smithであるという一文が書かれている。

James Swain “Hitchcock Aces”
出典:Miracles with Card(1996)
基本的にベースはOrtizの手順だが、各パート使用されている技法が少しずつ異なる。
個人的にはOrtizの手順の方がしっくりくるが、2段目でTrevor Lewisのモンテムーブを使用した見せ方が面白い。

Simon Aronson “O’Aronson Aces”
出典:Try the Impossible (2001)
やや特殊なギャフカードを使ったクリーンなバリエーション。
映像(Sessions with Simon)で見て引っかかった。
このプロットの改案はどうしてもリーダーパケットが分厚くなったり、スイッチのためにリーダーパケットが他のパケットと接触する作品が多かったりするが、本作はギャフカードによってそのあたりがクリアされているのもナイスなポイント。
タイトルのセンスはよく分からない。

Joshua Jay “Overlap Hitchcock”
出典:Close up Close. Vol3 (2005)
こちらもAronsonギャフカードを使ったバリエーション。
方向性的にAronsonに近いが使用しているギャフが異なる。
個人的にはカードの示し方のフェアさからAronsonに軍配があがる。

松田道弘 “スローモーション・スイッチャローの改案”
出典:松田道弘のオリジナル・カードマジック (2006)
基本の流れは原案通りで、大胆なレイアウトの部分が特徴的。
「まぁ大抵の人はここでしりごみするでしょうが、もう少し付きあってください」という文が良い。私も使いたい。
シックカードを採用されてるが、この手順においては今ひとつメリットがわからない。


番外編
Joaquin Matas

個人的にお気に入りの演技。
MacDonald's Acesのコンビネーション。私が知っているこのプロットの作品で一番好み。
消失部分が綺麗で、改めのタイミングなどマニアックなポイントも押さえられていて大変良い。



おまけ
何年か前に考えたインビジブル・ジャズ・オーヘンリー・フォーエーセスというような謎手品を晒しておきます。
あたまの悪そうなタイトルだ。

最後のAがリーダーパケットに移動したことを枚数の増加によって印象付けることで、どんでん返しの効果を高められないかという試み。色々いじっていたら結果的にいろんなアセンブリーを混ぜた感じになりました。

The Expert's Portfolio No.1 - Jack Carpenter

12-11,2016

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"The Expert's Portfolio No.1" Jack Carpenter - 1997

Jack Carpenterのカードマジックの作品集。
ブログで以前取り上げた、"Modus Operandi"と同じく前半カードマジック、後半ギャンブリングデモンストレーションの構成。

カードマジックのパートでは6つの手順と2の技法が収録。
手順に関しては、シカゴオープナー、3カードモンテ、Aアセンブリ等、扱うプロットに特に偏りはありません。
本書の冒頭で自身はピュアリストでギャフは使わないと書かれており、すべての手順がレギュラーデックで演じることができます。

A Potent Presage
Gemini Twinsをした時にした手順。
3つの予言が一致した後、4オブアカインドが現れるクライマックスがついた手順。
最初の予言が一致する部分が、表向きに入れたカードの隣のカードが一致するのではなく、最終的に出来上がった3つの山のボトムが一致するといった現象です。台詞もその辺りを曖昧にと書かれており、一般的なGemini Twinsに比べて現象がややぼやけた印象。
構成自体は上手く出来ていて、豪華な手順ではあります。

Simplex Backfire
バックファイアアセンブリー。それまでに発表した作品についても触れて解説。
バックファイア部分の解決法があまり好みではないのですが、全体的な流れはなかなか好きです。

技法についてはいずれもカラーチェンジです。
ひとつはJack Carpenterの代表的な技法でもあるThe Impulse Change(デックにアウトジョグで突き出されたカードが変化)、二つ目はテーブル上でカットして取り出してみせたカードが変化する(説明が難しい)The One-for-One Change。
いずれも少し変わった状態での変化で面白いです。
The One-for-One Changeはなかなか使い道が思いつかないのですが、面白い使い道がありそうなで、マニア心をくすぐられます。


The Expert's Turn to Dealと名付けられたギャンブリングデモンストレーションの章が全体的に面白かったです。
※DVD Jack Carpenter Expert Gambling Routines(未見)と収録内容はほとんど同じようです。
スタッキングのデモンストレーションが多い印象で、解決策はリフルシャッフル(+ランニングカット)でのコントロールとフォールスディールのコンビネーションが中心です。
ギャンブリングテクニックを駆使している感じが、個人的に練習していて非常に楽しかったです。

The Sweep Control
リフルシャッフル〜ランニングカットの後、デックを4分割すると各パケットのボトムが4A。
似たような手順で使われがちなスリップカットやクリンプを一切使用しておらず、マニアが見ても追いにくくて、不思議だと思います。
鮮やかな現象ですが、あまりフラリッシュっぽくなりすぎないところが非常に好みでした。

Nine Angry Men
ten-handed stackを1度のシャッフルで達成します。
それなりに難易度はあるのですが、上手く構成されているので無理のある手順ではないです。

Nova Royale
Freeman Displayから5枚目が出てきて、最終的に星型(ヒトデっぽい形)でロイヤルフラッシュが現れます。
現れます。
出現の形が今ひとつ惹かれず。


"Modus Operandi"より本作の方が好みで、実際やってみようかなと思う作品もちらほらありました。
ギャンブリングデモンストレーションに興味がある人にお勧めです。

Evolution - Bill Goodwin

12-01,2016

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"Evolution" Bill Goodwin - 2011

Bill Goodwinのレクチャーノート。
技法を含め16作品収録されていますが、Rotatorという技法とその応用、Larry JenningsのCountback Acesのバリエーション、Duplex(エレベーターカード現象の一種)とそのバリエーションがメインを占めており、その他の作品が数作といった感じです。

Rotatorはカードの天地の向きをひっくり返したように見せて一部ひっくり返っていないというなかなか地味な技法です。
応用作品として4枚のジョーカーがひっくり返る(裏表ではなく天地が逆転)The Tumblersや、天地を使った古典的なカード当てについて説明しながらデックの天地の逆転現象などを見せるReversal Tutorialが収録されています。
またRotatorを使用したクリンプの隠蔽方法も紹介されています。

Countback Acesは観客が任意でデックをカットし、その枚数からある法則に従いカードを配り最終的に出来上がった4つの山から4Aが現れるというものです。
現象自体はちょっとした足し算が出てきたりとやや数理トリックっぽさがあるので、好みが分かれるかもしれません。
Larry Jenningsの作品をはじめ、Gordon Bean、Helder Guimaraesらのハンドリングを含む7作のバリエーションが収録されています。
配り直しのスピードアップを図る改案であったり、別の現象への応用などさまざまな角度からのアプローチが面白かったです。
個人的には巧妙なアイディアでスピードアップを図ったHelder Guimaraesのバリエーションが良かったです。この人こういった作品も作れるのだなあと感心。

Duplexは4枚のカードで行うミニマルで一風変わったなエレベーターカード現象です。
上手く構成されており、やっていてなかなか気持ちのいい作品です。
バリエーションの2作はアイディアは面白いですが、個人的にはシンプルな原案が好きです。

その他Bro.John HammanのProtean TwinsのBill Goodwin流のハンドリングや、計算機をテーマにしたPocket Calculatorなどが収録されています。

全体的に派手さはなく、やや好みの分かれそうな内容のため、万人受けする内容でないかもしれません。
個人的には1つのテーマに対する様々なアプローチや、あまり見かけない現象などが面白く、またクレジットに関してもさすがのGoowinという充実さで良い冊子でした。